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電子処方箋対応に必要な届出と準備

電子処方箋対応に必要な届出と準備


📋 はじめに


2023年1月から本格運用が開始された電子処方箋システム。患者さんの利便性向上や医療安全の強化が期待される一方で、「導入したいけど何から始めればいいの?」という医療機関や薬局の声を多く耳にします。

電子処方箋への対応は、システム導入だけでなく、複数の届出手続きが必要です。今回は、行政書士の視点から、電子処方箋導入に必要な届出と準備について解説します。



💡 電子処方箋とは


電子処方箋とは、これまで紙で発行されていた処方箋を電子化し、オンラインで医療機関から薬局に送信するシステムです。患者さんはマイナンバーカードを使って、全国どこの薬局でも処方箋情報を受け取ることができます。

✅ 主なメリット

  • 患者の利便性向上:処方箋の紛失リスクがなく、どこの薬局でも受け取り可能
  • 重複投薬の防止:過去の処方情報を確認でき、医療安全が向上
  • 業務効率化:処方箋の印刷や保管が不要に



📝 電子処方箋導入に必要な主な届出


1️⃣ オンライン資格確認導入の届出


電子処方箋を利用するには、まずオンライン資格確認システムの導入が前提条件となります。

届出先:社会保険診療報酬支払基金・国民健康保険団体連合会

主な内容:

  • システム導入の申込み
  • ネットワーク環境の整備
  • 顔認証付きカードリーダーの設置


2️⃣ 電子処方箋管理サービスの利用申請


届出先
:社会保険診療報酬支払基金

必要な手続き:

  • 電子処方箋管理サービス利用申込書の提出
  • システム接続確認
  • 運用開始届の提出


3️⃣ 地方厚生局への届出(医療機関の場合)


診療所や病院が電子処方箋を発行する場合、施設基準に関する届出が必要です。

届出先:所管の地方厚生(支)局

届出内容:

  • 電子的保健医療情報活用加算の届出
  • 医療情報取得加算の届出
  • 電子処方箋発行体制に関する届出

これらの届出により、診療報酬上の加算を算定できるようになります。


4️⃣ 薬局の場合の届出


届出先
:所管の地方厚生(支)局

主な届出:

  • 電子処方箋受付体制の届出
  • 医療情報取得加算の届出
  • 電子資格確認の体制整備に関する届出



🔧 導入前に準備すべきこと


💻 システム環境の整備

  1. ネットワーク環境
    • 安定したインターネット回線の確保
    • セキュリティ対策の実施
    • バックアップ体制の構築
  2. 既存システムの対応確認
    • 電子カルテやレセコンが電子処方箋に対応しているか確認
    • 必要に応じてシステムのバージョンアップ
  3. ハードウェアの準備
    • 顔認証付きカードリーダーの設置
    • マイナンバーカード読み取り端末の配置


👥 スタッフ研修


電子処方箋の運用には、スタッフの理解と協力が不可欠です。

  • システムの操作方法研修
  • 患者さんへの説明方法の統一
  • トラブル時の対応手順の共有
  • プライバシー保護の徹底


📑 院内規程の整備

  • 電子処方箋運用規程の作成
  • 個人情報保護に関する規程の見直し
  • システム障害時の対応マニュアル作成



📅 導入スケジュールの目安


電子処方箋の導入には、通常2〜3ヶ月程度の準備期間が必要です。

  1. 1ヶ月目:システム選定、ネットワーク環境整備
  2. 2ヶ月目:各種届出の提出、スタッフ研修
  3. 3ヶ月目:試験運用、最終確認、本格運用開始

ただし、届出の審査期間や、システムベンダーの対応状況により変動する可能性があります。余裕を持ったスケジュール設定をお勧めします。




❓ よくある質問


Q. 電子処方箋に対応していない患者さんはどうなりますか?

A. 引き続き紙の処方箋を発行できます。電子処方箋と紙の処方箋の併用が可能です。

Q. 導入費用の補助制度はありますか?

A. オンライン資格確認の導入に対しては、医療機関や薬局の規模に応じた補助金制度があります。詳細は所管の厚生局にご確認ください。

Q. システム障害時はどうすればいいですか?

A. 障害時には、従来通り紙の処方箋を発行することができます。システム復旧後に電子化することも可能です。



🤝 行政書士のサポート内容


アーネスト行政書士事務所では、電子処方箋導入に関する以下のサポートを提供しています。

  • 各種届出書類の作成・提出代行
  • 導入スケジュールの策定支援
  • 必要な院内規程の作成サポート
  • 関係機関との連絡調整

電子処方箋の導入は、届出手続きだけでなく、システム環境の整備や運用体制の構築など、多岐にわたる準備が必要です。専門家のサポートを活用することで、スムーズな導入が実現できます。




✨ まとめ


電子処方箋への対応は、これからの医療機関・薬局にとって避けて通れない課題となっています。複数の届出手続きと周到な準備が必要ですが、患者サービスの向上や業務効率化という大きなメリットがあります。

導入を検討されている医療機関・薬局の皆様は、早めの準備と計画的な進行をお勧めします。届出手続きや導入準備でお困りの際は、医療機関サポートに特化した行政書士にご相談ください。



📞 お問い合わせ


電子処方箋導入に関するご相談は、アーネスト行政書士事務所までお気軽にお問い合わせください。医療機関・薬局の開設から運営まで、トータルでサポートいたします。

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